仕事+遊び+沈黙+屑運+我刃+淫夢=女神問弧印 Travail + Jeu + Silence

私は何も分からない。 朝の光も分からなければ、夜の闇も分からない。 空の青さも分からなければ、めがとんこいんの重さも分からない。 しかし何をやるべきかは分かっている。

カテゴリ: アイルランド文学



ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)
スウィフト
岩波書店
1980-10-16



自然の作り出した動物も数多いが、およそ世にヤフーほど不潔、有害、醜悪なものはないばかりか、彼らはまた最も強情、不逞、夥しい害悪を流すものである。


風刺文学の傑作、子供の頃、絵本で読まれた方が多数いらっしゃると思います。
本書は4篇に分かれています。


第一篇 リリパット国渡航記
第二篇 ブロブディンナグ国渡航記
第三篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本への渡航記
第四篇 フウイヌム国渡航記


第一篇は巨人、第二篇は小人、この辺は有名ですね。
第三篇は、ラピュータ、そして日本、ジブリの映画『天空の城ラピュタ』の元ネタです。
第四篇は、馬の国、これも有名ですね。インターネット企業のYahooは、こ↑こ↓に由来します。

I profess, in the sincerity of my heart, that I have not the least personal interest in endeavoring to promote this necessary work, having no other motive than the public good of my country, by advancing our trade, providing for infants, relieving the poor, and giving some pleasure to the rich.


私は、我が良心に賭けて、私案に必要な仕事を遂行するにあたって、少しも個人的関心を持っていないことを誓う。ただ我が王国における公共的な利益を得るため、商業を振興し、赤ん坊のための準備をして、貧民を困窮から救い出し、金持ちに若干の楽しみを与えようとしているだけである。


イギリスの隣にあるアイルランドは非常に貧しい暮らしをしており、
それをどのように解決するかが提案されています。
この提案を本気で言ったのか?それとも冗談で言ったのか?
おそらくその両方ではないかと。



フィネガンズ・ウェイク 1 (河出文庫)
ジェイムズ・ジョイス
河出書房新社
2004-01-07



A Place for Everything and Everything in its Place, Is the Pen Mightier than the Sword?


Though Wonderlawn's lost us forever, Alis, alas, she broke the glass ! Liddell lokker through the leafery, our is mistery of pain.

Three quarks for Muster Mark!

End here. Us then. Finn, again! Take.

A way a lone a last a loved a long the

アイルランドの文豪ジェイムズ・ジョイスの作品です。
この作品が本当に凄い!!(私、どんだけ言葉にするの下手くそなんだろう)
説明するのが、本当に難しいけど、まあ、適当に説明します。
誰か分かりやすく、説明してどうぞ。私はむりむり。


フィネガンズ・ウェイク、フィネガンという男の目覚めを意味します。
フィネガンが、夢を見て、夢の中で様々な時代の登場人物となり、冒険をする物語です。
ズがポイントですね。一人ではなく複数。
人類全体を暗示し、誰か特定の人物の物語ではなく、
人類の原罪による転落と覚醒、円環をなす人類の歴史を書く。


引用、駄洒落、言葉遊び、がふんだんに取り入れられており、読むのさえ難しい。
もちろん意識の流れもあるよ。
さらにこの作品は、様々な言語が取り入れられており、なんと日本語もあるのね。
こんなもんよく翻訳したな。(褒め言葉)


ゲーム好きの方は、タイムツイスト 歴史のかたすみで...をご存知かと思います。
MOTHER2のラスボスの背景でも、知られているゲームです。
ストーリーは、フィネガンズ・ウェイクのオマージュですね。
終わりから始まりに戻る、終わりなき物語です。

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