20208月3 『トニオ・クレーゲル』トーマス・マン トニオ・クレエゲル (岩波文庫)トオマス・マン岩波書店2003-09-18もしあなたが、口で言うべきことをあまりに大事がったり、それに対して心臓があまり暖かく鼓動しすぎたりすれば、あなたは完全な失敗を招くものと思って間違いはありません。
20208月2 『ドン・カルロス』フリードリヒ・フォン・シラー ウ゛ェルディ:歌劇《ドン・カルロス》 ウィーン国立歌劇場2004年 (全5幕のフランス語オリジナル版、1867年) [DVD]シモン・ヤン日本コロムビア2011-05-18スペインでの、宗教と宗教との争い、宗教と政治との争いを、題材にしています。イタリアの歌劇王ジュゼッペ・ヴェルディがオペラ化し、更に有名になりました。
20207月20 『詩と真実』ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 詩と真実 (第1部) (岩波文庫)ゲーテ岩波書店1997-05-16人間というものは、自分の欲するままにどちらに向こうと、どんなことを企てようと、結局はいつでも、自然によって予め画された道に戻って来るもし子供達がそのまま成長したとしたら、天才しかいなくなってしまうだろう。何か意味あることは、孤独の中でしか創られないことを、私は痛感した。広く喝采を博した私の作品は、孤独の産物である。現実を詩に変えたことによって、私は重荷を下ろし心も晴れ晴れしたが、友人達は詩を現実に変え、この小説の真似をしたりした
20207月20 『箴言と考察』ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ どれほど偉大な理念も、現実化されるやいなや、暴君のような働きをして、理念のもたらす利益はたちまち損失と化することがある。人間は皆、自由を手に入れるやいなや、それぞれの欠点をさらけ出す。強者は度を過ごし、弱者は投げやりになる。人間が本当に悪くなると、他人の不幸を喜ぶこと以外に、関心がなくなってしまう愛する相手の欠点を美点と思わぬ者は、本当に愛してるとは言えない
20207月19 『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代〈上〉 (岩波文庫)ゲーテ岩波書店空はどこでも青いということを理解するために、世界中を歩きまわる必要はないヴィルヘルム・マイスターの、その後が書かれています。ゲーテは続きは書くつもりはなかったのですが、シラーに「この後、ヴィルヘルムはどこに行くのかね?」と言われ、続きを書くことにしました。副題は『諦念の人々』であり、前回と異なり、この作品は暗い色調で書かれています。ヴィルヘルム・マイスターが息子のフェーリクスと、各地を遍歴する物語です。